海と生きる海女-石森実和さんが紡ぐ安島の海の物語

三国町安島(あんとう)──海と人が寄り添う場所

福井県坂井市三国町安島。
日本海に面し、神の島「雄島」を望むこの地区には、古くから海女文化が息づいています。日本海に広がる海と岩場が織りなす風景は、豊かな海の恵みを育み、今も素潜り漁が行われています。

石森実和さんの歩み
祖母が海女だった家系に生まれ、幼い頃から海とともに育った石森さん。東京での暮らしを経て地元に戻り、ふくい水産カレッジで研修を受けた後、海女としての道を歩み始めました。海女として生きる誇りと地域に対するあふれんばかりの愛を胸に、伝統と自然を未来へ紡いでいます。

海とともに生きる文化を未来へ

石森さんの活動は、安島に伝わる海女漁の技術を次世代へつなぐことにあります。福井県の無形民俗文化財にも指定されるこの漁法を守りながら、SNSや講演を通じて海の魅力や環境課題を発信。地域の若者に海の価値を伝える取り組みも積極的に行っています。

安島の豊かな海が育む食材の魅力

石森さんが採るのは、サザエやアワビ、岩のり、ウニなど、安島の豊かな海が育む食材。素潜りで採ったわかめを天日干しで加工した「粉わかめ(もみわかめ)」は人気の一品。材料を厳選する厳しい目と、すべて手作業による丁寧な仕上げがその味わいを生みます。

この海が育んできた恵みは、三国湊の食文化へと静かにつながっています。

Information


日本海に突き出す安島は、海女の営みが息づく静かで小さな岬の集落。断崖と岩礁が連なる雄大な景観は圧巻です。安島地区は豪商の面影が残る三国湊きたまえ通りからも20分。海が最も輝く夏から初秋が旅のシーズンです。どうぞ、静かな小さな旅をお楽しみください。

おすすめスポット: 「雄島」-伝説と神秘の神の島
(福井県公式観光サイト「ふくいドットコム」)
アクセス:三国港駅から車で約15分

(写真)雄島から三国町安島を望む